2013/03/03

FXや先物取引の損失を青色確定申告書に記載するには

Yahoo!のニュースサイトで「確定申告でよくある4つの疑問とその答え」がありました。これに付け加えたいのがFXや先物取引で損失を出した場合です。

取引がマイナスとなっても何も気にすることはありません。
青色確定申告の醍醐味はそこだと言ってもいいほどで、そこが白色とは大きく異る部分です。

白色の場合は損失の繰上げ計上で次年以降3年間損失を相殺できます。この制度も助かるのですが3年間の期限付きもありあまり美味しくはありません。実際の収入は減っているのにその部分の配慮はまったくありません。
可処分所得が減っていしまい損しただけでおしまいです。


少し昔の話ですが、私が初めて青色申告を行った時FXや先物取引の損失をどのように記載すべきか全く知らない状態だったため全て売上金額に記載しました。

このような感じです。
2005年4月:  売上  57000円
2005年5月:  売上 -74000円
合計:売上 -17000円
そして、この例の通り年間売上も幸か不幸かマイナス計上となっていましたが、株式取引や為替取引の世界では年間でマイナスと成ることは当たり前のためそのまま計上していました。


この状態で経費も計算して税務署へ確定申告を行いに行ったのですが、案の定窓口の担当職員に質問されてしまいました。
職員:売上がマイナスになってますが
私:はい、今年は損失を出してしまって、、
職員;売上がマイナスになることはありません
私:え?でも実際、、、、
職員:いえ、この記載は間違ってますので書きなおしていただけますか
私:そうですか、、、

初めての青色確定申告で緊張していたため聞けばいいこともよくわからず、そのまま帰宅しWEBで数時間調べ決算書の書き方がやっと理解出来ました。

税務署職員の言葉が正しかったんですね
売上がマイナスとなることは絶対にありえません。

私は株式等の金融商品の取引を10年ほど続けているためにマイナスの結果だけ見えているのが当たり前でした。

しかし実際の取引では
あるポイントで商品を購入し
あるポイントで売却しています

例えばこのような取引が発生したとすると
建玉:11000円
精算:9800円
結果;-3000円
実際のお金の流れとしては
仕入金額:11000円(建玉)
売上金額:9800円(精算)
となります。


一度仕入れて売っているんですね。
売玉の場合は少しトリッキーですがこのように記載できます。先に精算しその後仕入れている形です。
売玉:9800円
精算:11000円
結果:-3000円
仕入金額:11000円(精算)
売上金額:9800円(売玉)

すべてこの形で記載するのは取引の数からして手間の場合、精算結果がマイナスの場合のみその金額を仕入金額にプラスで入れても同じような結果になります。

しかし、一つ一つこの金額で記載したほうがいい効果があります。
売上金額が多くなるので割合的に経費の金額を多くしても目立たなくなるので赤字を多くしたい場合はオススメです。

あ、それと、細かいですが取引手数料は外注工賃で計上できます。

私は初めての青色確定申告の年が偶然マイナスだったので色々と勉強になりラッキーでした。あの年がプラスだった場合そのまま損するところでした。

Yahoo! http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130125-00031070-zai-bus_all